Maranatha Academy一日目

「Welcome!!」


と、初めて会ったクラスメイトはあたしをすごい勢いで、むんず!、と抱きしめてくれた。Chris,クリス、金髪で青い目の高校4年生。(日本でいう高校3年生)



「イメージしていた通りのアメリカ高校生活だっ!!」
もらったHugで、あたしの心はドキドキ、飛び跳ねながら歩きたくなるほどワクワクしてしまった。だってだって、日本の同級生の男の子にHugさせるなんてこと、絶対ないもの!


これぞAMERICA!!


「See You!!」とChrisに言われても、ドキドキしてなんて返していいのかわからない。考えているうちにChrisは自分の教室に消えていった。さあ、楽しみにしていた高校1日目、今日から本格的に交換留学が始まるんだ!楽しむぞー!!と、数歩歩いたところで、また


「Welcome!!!」


と、今度はサラサラロングの金髪、緑色の目の女の子。


「○○○○○○○〜〜〜〜〜!?!?!?」


と、すごい勢いで話しかけられるも全く理解できない。でも、すごく歓迎してくれているのはわかった。なんて綺麗な子。細くって、ただのジーンズに普通のTシャツが金髪にとっても良く似合っている。なんてちんちくりんなあたし、日本人、と思う程魅力的な子だった。


Beth Ann、べスアン。 数ヶ月間彼女の名前は発音できなかったっけ(Beth のth が難しかったんだよね)。



アメリカの高校に来た日本人を、まずはアメリカ式のHugで歓迎してもらったあの日の記憶も、もう半分以上薄れてしまったけれどこの2人は忘れられない。あの日以来、Hugが大好き。その後6年たって日本に帰国してからも、1年間以上はHug文化を引きずっていたなぁ。


その後Chrisからはアメリカの負の部分を教えてもらったし、Beth Annからはアメリカは本当に移民の国だというのを教えてもらった。その事も後ほど書こうかな。