クリスチャンじゃないのに、クリスチャンスクールその1

日本人の多くがそうであるように、pinoura家は仏教と神道が一年の中で特定の季節や行事の時だけ登場する。お正月は神社に初詣に行って、お盆が来ればお寺にお墓参りに行く。おうちにはお仏壇もあるし、神棚もある。


これって、ごくごく一般的なことだと思う。もう一度言うけれど、それが日本人だったのならば。



そもそも二つの宗教が一人の中、一人のbeliefに混在するというのはどういうことだろうか。いろんな国の人を見てきているし専攻が国際関係学だったからそっち方面は知識があるつもりだけれど、そんな人種はめったにいない。


おそらく、日本人の宗教観は「宗教」ではなく「生活に根付いた文化」だから、上記の様な状況であるのだと思う。だって、


「あたしは仏教徒だからお盆はお墓参りに行くのよ!」


じゃなくって、


「お盆だからお墓参りに行くのよ」


っていう人の方が圧倒的に多いもの。そうだよね?



今はそんな風に分析できるし(分析という程のものじゃないが…)理解できるけれど、18歳の当時はそれを説明できる程自分の日本人的環境を理解していなかったし、それが当たり前だったから考える機会もなかったし、そしてそれの環境を説明できる英語力もなかった。せいぜい言えて、


「ブッキョーismとシントーシュラインが日本のメインのレリジョンです」


だったと記憶している。 「What is Shinto?」と聞かれれば、そこからはもう難解。


「日本のオリジナルの宗教で、神様は8ミリオンいるんです」
(It's Japanese original religion, there are 8 million gods)


何度言ったことか。そして、8ミリオンの神がいる、と言った時点で必ず変な顔をされたっけ。そうだよ、ヤオロズの神(八百万の神)とは言ったものだけれど、英語に直すと確かに8ミリオン。自分でも変な気がする。さすがに多い 笑


そんな18歳になりたてののpinouraさん、一年間の受け入れ先として放り込まれたのは、アメリカのどまんなか、カンザスカンザスにあるMaranatha Academy。私立の、幼稚園から高校までの一貫校。特徴は、


「バリバリのクリスチャンスクール」


だった。


「なーんだ、そんな特筆することじゃないじゃん」


と思うのは大間違い。アメリカの特に保守的な地域(中部だからね)のクリスチャンスクールなんて、日本のクリスチャンスクールと比較したら別世界。(だと思う。日本のクリスチャンスクール行ったことないけれど…)


一年の間に、アメリカ人の宗教観と、宗教とはどういう物なのかをとても、とても学ばされたのがあたしの高校留学生活だった。イイ面も悪い面も、いっぱい知った。それを、少しずつ記録していこうと思います。