ボストンとアメリカのちょっといいお話

ダウンタウンにて。

大西洋を横断したのは今回が初めて。実はアメリカはかなり近くって、びっくりしちゃいました。太平洋の半分くらいの距離?もうすこし長いかな。


さて、題名にある通り、ボストンとアメリカのちょっといいお話です。と、言ってもあたしが嬉しかった、素敵だな、って思ったことなんだけれどね。


アメリカはやっぱりフレンドリーな国だな、って思いました。去年の夏にも行っているのだけれど、あの時って留学生の引率でアメリカに行っていたので緊張していたのかな、あんまりそういう事に気付かなかった(気がする)


もちろん、2000年から2001年にアメリカにいた時も思っていたことだったんだけど。
(そういえば、あたしがアメリカに一年住んでたって知らない人多いみたい)


お店に入れば
「hello, how are you doing today?」


ホテルで一緒のエレベーターに乗ったお客さんが
「wow,I like your boots! where did you buy them??」


と、まぁこんな感じ。これだけでは伝わらないかもしれないけれど、基本的にイギリスの何倍も人との触れ合いとか笑顔とか、人をヘルプしようという気持ち(サービスかな)が大きいのです。


フォーラム2日目が終わったとき、ぐったり疲れていました。会場の隣にあった高いホテルの中にスタバが入っていたのでコーヒーでも飲もうかな、って行ったの。


何にしようかな〜って迷いながらメニューを見上げていたら、店員さんが話しかけてきたのね。フォーラムのお話とか、国のお話とか、自分の名前のお話とか。


さんざんお話した後、やっと他のお客さんが来たのでその彼は仕事に戻りました。で、あたしはまだ何をオーダーするか決められなかった。ふと冷蔵庫を見るとスタバのコーヒーがガラスのボトルに入っているのがあったのね。あ、イギリスにないな、これにしよう、って思ったので、それを取って他のお客さんの後ろに並んだの。


で、自分の番が来たときに、あたし言ったの
「このドリンク、イギリスにはないんだよー。だからこれにするわ」


そしたら、彼が言ったのが


「you know what? これはいい出会いだ。だから、このドリンクは君にあげるよ」
(もちろん全部英語ですよ。意訳)


すっごくすっごく嬉しかった。たかだか2ドルのコーヒー牛乳なんだけれど、すっごく嬉しかった。フォーラムで一日緊張し続けた後にこんな心意気(?)に触れるとは。


一店員が勝手に物あげていいのかな、とも思ったんですけどね。 (苦笑)


お互いにニコニコしながら、回りのお客さんもニコニコしながら、その彼に「また明日!」って言ってバイバイしました。


コーヒーを飲んでいる間、雨がざーざー降っていたの。傘がなくって、友人が困っていたのね。で、そのホテルの入り口には傘がいっぱい置いてあった(おそらく隣の建物に行く為の傘)


ドアマンさんがいるようなホテル。借りてもいいかな、って、聞いてみよう!って思ってきいてみたんだ。貸してください、必ず明日返しに来ますから、って。


そしたらドアマンさん達、笑顔で


「もちろんだよ!持って行きなさい!僕達は君たちを信用しているから大丈夫さ」


笑顔笑顔。全然疑う様な目も、困った顔もしてなかった。大きな体で、傘を差し出して。


これがイギリスだったら、絶対に貸してくれないと思う。


「no, you cannot have it. I am sorry, I am afraid I cannot do anything for you」
(イギリス発音で読んでください)


で、終わりますね。


もちろん傘は次の日に返したし、スタバの彼にも挨拶をしに行った。また、来年会えるといいね、って。


アメリカは空港でも、最後の最後までフレンドリーであたしに優しかった。おかしな国だけれど、基本的に人々は優しいのがアメリカだなー、としみじみ思いました。