日々は過ぎ去る

毎日毎日、課題に追われ、授業に終われ、どんどんと過ぎていきます。

その日の、本当は貴重な時間や体験や見たもの、感じたものも、「特別なもの」として記憶には刻まれません。普通の日常として、ただのルーティーンとして過ぎていくの。一昨日、朝起きてから夜まで何をしていたか、日本でできないどんな体験をしたか、なんて思い出せない様に。

本当は、毎日の生活でも、後々思い出せば貴重すぎる、濃すぎる日々を過ごしているんだと思う。イギリスという国で、大学で1人暮らしをしていて、きっと日本の大学にいたらしていなかった大量の勉強と…すべてから構成される貴重な1日。

3年を過ごしたイギリスの生活の方が、時間的にも内容的にも、高校留学をした1年間より本当は充実しているはずなんです。

でも、思い出はアメリカの方が深くてしっとりしています。香りとか、雰囲気とか、あの時自分の感情がどんな風に揺れ動いていたかを思い出せる。

今日食べたビスコッティだって、今目の前にある英語の教科書だって、地球の、日本の反対側の国出身の人のお隣に住んで一緒にクッキー作りながらフジモリ元大統領について議論するのだって、あたり前なのがなんだか寂しい。

もっと日々を貴重なものとして、一分一秒を無駄に過ごしたくないな。全力で楽しみたいし、吸収できるものを吸収したい。なれる中で一番の自分になりたい。

イギリス4年目、第9週。一学期が10週間なので、大学での勉強も残りたったの20週です。特に今年は時間が過ぎるのがとても早い。うかうかしていると、ぺったりとした日々のまま卒業を迎えそうで、もったいない。

あともうちょっと、楽しみながらしっかりと記憶にとどめておこう。