筋肉痛と戦う

pinoura2006-03-27

午前8時起床。筋肉痛。一番いたいのは腕ですね、変な風に腕振ってたな〜。他の部分はそんなに酷くないです。


今日は朝ごはん後、お昼ご飯を作って、ロレッタ、アレックス、ナタリーと一緒に山に向かいます。あいにくお天気はよくない。雪ふってました。


八時に起きた割に遅い始動になってしまったので(スペイン娘2人がラテン気質発揮で準備をしていたせいなのだが=ちゃっちゃと動け!)2本滑ってすぐお昼。リフトを降りたところにテーブルとベンチがあったので、そこでバゲットにサラミを挟んだものを食します!


さ…


サムイヨ!!!

吹き荒れる〜風〜〜
降り積もる〜〜雪〜〜〜


素手で食べようものならば指が凍るので手袋着用したままバゲットをほおばる。冷たいよパンが…


もぐもぐと飲み込み、お昼終了、そこからボード組みとスキー組みにわかれます。


この日も体重移動など確認しながら一日すべり…宿に一度帰ったら、メインイベント!!


そりすべり!!!



「そりすべり?子供がやるものじゃん」


と、あなどってはいけません。これはそりではなく、リージュなのですよ。リージュといえば、オリンピックの種目にもなっている立派なスポーツ!!!リージュ!リージュ!!


でも、使うのはプラスチックのそりなんだけど


とにかく!リージュです。ただのそりじゃないのは、名前だけじゃないわよ!

  1. ヘルメット着用(工事現場のメットとかじゃないですよ)
  2. ゴンドラに乗って山頂まで行く
  3. 走行距離6km
  4. スタート地からゴールまでの標高差700m
  5. スタート地…標高3100m!!


スタート地が標高3100mですよ!!まず、この時点でおかしい。そして700m下まで6キロの道のりをプラスチックのそりリージュで下る、というこのシチュエーションは非常にレアですね。ええ、おそらくもう一生こんな機会はないかと思います。


写真が、山頂からそりと共に記念撮影。白いウエアがあたし、周りは合い部屋のスペイン娘2人とナタリー、Kojiです。


ゴンドラで山頂まで行き、そこで撮った写真なのですが、本当に本当に美しい景色で、下るのがもったいない程でした。でも、くだらないと帰れませんからね。ええ、下りますが…


クラッシュしまくり


なんつーかね、リージュを甘くみていたってやつ?傾斜が半端でない上に、道がくねくねと曲がりながら非常に狭い。リージュごと、スノーボードで転倒するように何度も何回転もしながらクラッシュしました。前の人に衝突、とかもあるからねーあははは。


しかも、スピードがものすごいでるんですよ。両脇にブレーキが付いてはいるけれど、きかないっつーの!傾斜激しすぎ、むしろこのブレーキは方向転換する為のものであって、スピードを弱める機能はほとんどない気がする…


何度も転倒しながらもアレックス(スペイン娘妹)と同じ位のスピードで下っていったのですが、ある時点で人が全然いないことに気が付く…


前にも、誰のリージュの跡もない…


え!?コース間違えた?!?!


時間は午後6時も過ぎた頃、あたりは暗くなり始め、間違えて入ったコースは広いといえど、どんなに目をこらして見ても人っ子一人いない。リージュのブレーキの跡の代わりに走り去ったスノーモービルの硬い跡しかなく、不安な気持ちは一層つのる。


アレックスと顔を見合わせ、「どうしよう?」と会話をしながらも、とりあえず私たちにできることは前に進むのみ。リージュのコースを間違えたとは言え、幸いなことに今走っているコースはれっきとしたスキー、ボード用のコースなので下まで走ればどこかにはたどりつけるのです。


そんな時、救いの手が!


後ろから爆音。


振り返ると、スノーモービルが数台走ってきます!彼らはコースアウトしたあたしたちに向かって「先へ進め」と指示をだし、進めばコースに戻れる事をボディラングエッジで示してくれたのです!!


うわあああん助かったよー、と


まじめには思ってませんが(だってすべれば下には着くんだもん)ほっと一安心、だだっぴろコースをアレックスと競争しながら下ると、細い道からほかのリージュ組が合流。どこからか現れたあたしたちに多少びっくりしてましたが、まぁそんなことはどうでもいいのだ。


ここまできたらゴールは目の前。ゴール直前の急斜面でもまたクラッシュしてから、なんとかたどり着きました。待っていたものは、モルドワイン(暖かい赤ワインにオレンジージュースとシナモン等のスパイスを混ぜたもの)と、サラミと、この地方特産のチーズ。冷えた体に暖かいワインがおいしい!チーズとサラミもバクバク食べながら、ほかの人たちのゴールを待ちます。


そんな中アレックスの姉ロレッタが中々帰ってこない。不安になる中、ロレッタが帰ってきたと思ったら今度はロレッタのほうが蒼白な顔をしているのです。どうやら、彼女は一番乗りで下ってきた後、もう一度友達と一緒に山頂まで行ったらしい。そして、ちょっと後ろから下ってきた友人が、待てど暮らせど来ないと言う。


結局その彼は肋骨にひびを作って救急隊に運ばれて帰ってきたのですが、救急センターは丘の上。私たち、歩きで丘の上まではちょっときつい。疲れるんだもの。(友達が怪我したんだからそれくらい歩けよ、とツッコミOK)


で、通りすがりのスノーモービル


あたしたち「す、すいません(息切らしながら)。あの、今さっき友人が救急センターに運ばれたんです!でも丘の上で、もうリフトも動いていないし、どうやって行ったらいいのかもわからないし…緊急なので連れて行ってもらえませんか?!?!」


と、


祝!初スノーモービル体験!!


友人の心配そっちのけで、みんなスノーモービルに大興奮。イエイイエイと腕をぶんぶん振りまわりながら乗るあたしたち。いいのかそんなんで…ラテン気質と楽観的でいいかげんな日本人が交じり合うとこうなるらしいですよ。


まぁ結局友人は2日後にはスキーを滑っていた位なので、そんなに酷くもなかったみたいです。この日もあたしがお夕飯を作って、みんなでカードゲームして、12時は就寝!あー楽しかったそりすべり!(結局そり滑りなのですね)