宗教とダビンチコード

今日は映画、ダビンチコードを見てきました。外は快晴、非常に暑い。気温は25度を超えていたのではないでしょうか。


街に出ると、丁度イングランドの試合中だったので土曜日にも関わらず、映画館はガラガラ。なるほど、「ゆっくり買い物をしたいのならイングランドの試合の日に行くといい」と聞いたことはありましたが、映画館もだわね!


因みに、街を歩いていた人々のほとんどが女性でしたよ〜


さて、映画です。色々と物議を醸し出しているDaVinciCode、今本を読んでいる途中なのですが、観てきちゃいました。


なぜこの映画が上映中止だとか、「フィクションです」のテロップを入れるいれないの問題になっているかというのは、日本人にはあまり理解できないかと思います。「宗教が関わっているからだよ」といわれれば納得はするものの、頭で納得するだけですよね。


以下、ネタバレあります。宗教の話が関わってくるので、そちら方面にsensitiveな方は読まないで下さい。







ジーザスに奥さんがいて、ジーザスの子孫が生きている、という作中の設定が一番の問題になっているのですが、これはもちろんクリスチャンにはありえない話。たとえ今の時代に「ジーザスに子孫がいる」という証拠が見つかっても、秘密裏に抹消されるでしょうねぇその証拠。


クリスチャンのBeliefってすごいもので、私はそれをアメリカの1年間の生活で目の当たりにしているので体と心で感じでわかるわけですよ。


彼らにとって神とジーザスと自分の世界に入り込んでしまうというのはごく普通のことで、30分前まで一緒にテレビの話なんかをしていた友人が、お祈りの時間になると(クリスチャンスクールだったの)懺悔しながら泣き出したり(周りには同じ様な人が多数)。


ハリーポッターは魔法使いがでてくる作品だから読んではダメ(魔法=悪みたいですね)とか、クリスチャンの考えを他人押し付ける傾向も多かった。もちろんみんながみんなそうではないのだけれど、カンザスのあの保守層の多い地域ではどこもみんなこんなもんですよ。


クリスチャンって「自分達の宗教が一番」って考える傾向が強いですよね。よく街頭演説みたいなのやっているでしょ?池袋とか行くと必ずいるし。


海外でも一緒。ロンドンの一番人通りの激しいOxford Circusの所に必ずいますよね。


アメリカから海外に「ミッショナリートリップ」でクリスチャニティを広めながらボランティアや人助けをするとかも多いし、パンフレットを配ったりも、大体クリスチャン。


世の中でイスラム教が話題にでることの方が何十倍も多いけれど、彼らはクリスチャンの様に自分たちの宗教を興味のない人達まで広げようとすることはありませんよね。イスラム過激派があんなにも問題になるほどの活動をするのは、クリスチャンが他宗教を圧迫しているというのも一つの原因かと思います。


キリスト教の神も、ユダヤ教の神も、イスラム教の神も全部同じ神なんです。3つの宗教は神様を共有していると。


ただ、3つの教で「預言者」が違うのよね。キリスト教ジーザス、ユダヤモーセイスラムムハンマド


イスラム教はユダヤ教キリスト教も容認しています。「同じ神」を信仰している宗教だからね。それを知っている人はあまりいないし、キリスト教徒もあまりこの事実を知らないのではないかしら。もちろん、キリスト教にとってイスラム教など容認できないから今の世の中があるのだと思います。


ユダヤ教については勉強不足でわからないのだけれど。これからいろいろと本を読んでみようかな。


キリスト教って自分達の価値観からずれると、それを受けれようとする努力もあまりしない気がする。考える間や余裕を持つこともなく、すぐに「拒絶」。いい人が多いのだけれど、もう少しいろんな物を受け入れることができたらよかったのになぁ。


そんなわけで、この映画も彼らには受け入れられない「悪」になっているのでしょうか(あたしはクリスチャンじゃないから断言できない)。ありえないこと、あるはずのないことをあたかもリアルな様に描いている。


いくらフィクションとは言え(ノンフィクションなわけない、と彼らは考えるので、そこらへんは理解しているでしょう)実際に彼らの世界で浸透している名前や場所を使われていますからね、やっぱりフィクションということは理解していても心が許さないんでしょうね。


無宗教な私なんかが観たらただの娯楽映画でしたけど。だって、宗教を考えるよりも「ドキドキなちょっぴりアクション?」みたいなシーンが多かったんだもの。


だいたい、あんな所にジーザスの奥さんが眠っているわけないじゃないねぇ。そして、クリスチャンでもない私にとっては、ジーザスに子孫がいようがどうでもいい、の一言につきます。


因みに、世界の中でかなり多くの信者をもつある宗教では、「ジーザスに妻がいた」というのはとっくの昔から信じられていることだそう。あえてどの宗教かは言いませんが。


宗教って面白いですよ、本当に。客観的に「どんなことを信じているのか」っていうのを勉強していると、笑っちゃうようなことが多い。


「いやいや、ありえませんから」っていうことが真面目に書いてあるし、それを信じている。もちろんそれを侮辱する気は無いし、ただ私が無宗教だから理解できないだけなんでしょうけれどね。


自分の日記だから好き勝手書いていますが、さすがに面と向かって宗教の話をするのは難しいもので、よっぽど仲の良い人とじゃないとこんな話はできません。


今日あたしが書いた日記について反論する人もいるでしょうけれど、これは私がアメリカで体験して感じたこと、イギリスにいる間に勉強して今感じていることなので、人それぞれ考えは異なることは理解しています。だから、「こうじゃない!!!」って怒らないでね。


因みに、映画館はクーラーが無く(無いのかつけていないだけなのか不明)、めちゃくちゃ暑かった。買ったハーゲンはすぐ溶けるし、とにかく暑いなか2時間半、「頑張った」って感じでした。暑すぎて映画もあんまり楽しめなかったよ…


16日を過ぎたら、車映画があるので(予告では、東京が舞台なのに中国人がいっぱいいた。妻ブキ君がでてますね)見てこようかな〜♪