トラウマがあります。
車に乗っていて、前を走る車との距離が近くなると、とても怖いのです。身構えちゃって、口から「怖い怖い」と出てしまう。
前の車がブレーキをかけても、私の乗っている車がブレーキをしばらくかけないと、とっても怖いのです。
車間距離が空いていても、怖いのです。
イギリスで一年目の春、ロンドン市街を円に取り囲む形で広がる高速道路M25を、オックスフォードからの帰りに走っていました。友人が運転、私が助手席。
夜です。イギリスの高速道路は暗く、灯りは少ないのです。
時速120km位出ていました。追い越し車線を走っていたら、いきなり走行車線から車が飛び込んできました。
後方確認をしないで車線変更をしたのだと思います。
そのままの位置で走行を続けていたら、間違いなくぶつかっていたでしょう。反射的に、ハンドルを左に切って走行車線に入りました。
すると、車線変更をして追い越し車線に入った車の前に、もう一台いたのです。
その車に、突っ込む。
ぶつかって、すごい衝撃。
スピードを持ったままスピン。
ガードレールにぶつかって止まるまで、考えたのは、後ろから来る車に追突されたらどうしよう、ということ。
もちろんシートベルトはしていました。ぶつかった瞬間、反射的に体を小さくして、両腕で頭を抱えました。
止まってから、車を降りた瞬間から震えが止まらないの。怖くって、ずっと震えが止まらなかった。
その時のトラウマでしょうね。「私の車間距離」よりも狭まると、「私のブレーキのタイミング」よりも遅いと、怖くてしょうがない。
運転手のタイミングや車間距離があるだろうし、それ位なら事故にはならないし衝突することもないだろうとわかっていても、怖い。
ちょっとでも自分の許容範囲を超えると、体が固まって、体をシートに押し付けるようになってしまいます。
これ、どうにかしたいんですけれどね、やっぱり駄目みたい、直らないの。
そんなわけで、最近は友人の車に乗せてもらう時は先にそれを言っておきます。「怖い怖いと言うだろうけれど、気にしないでね」と。
自分で運転するようになればこのトラウマ克服できるのかしら〜