スプートニクの恋人と休日。
図書館の棚の間で、一体どの作家の本を借りたらいいのかと思い悩んでいたら、村上春樹のコーナーがあった。
ノルウェーの森を読んだときのあの読後感の気持ち悪さ、不快感から久しく村上春樹を読んでいなくって、去年の秋に久しぶりに手を出したねじまき鳥クロニクルも、あまり好きな方向ではなかった。そんなわけでまたしばらく遠のいていたのが村上春樹。
この二作とは逆に、海辺のカフカはおそらく20回位読んだし、世界の終わりとハードボイルドワンダーランドも10回近く読んでいると、思う。
まぁ後の二作を繰り返し繰り返し読んでいたのには理由があって、イギリスでPCが壊れてつい昨日までと同じ状況下にいた時(つまり、ネットもテレビもない)、読むものがそれらしかなかったという事情なんですが(イギリスだから、他の日本語の本もなかった)。でも、好きじゃなかったらそんなに読まないよね。
さて、そんな中、読んだことのなかったスプートニクの恋人を手にとったわけですが、うーん、今まで読んだ村上作品の中で一番、心に響かなかった作品でした。
心地よさも心地悪さも、面白みも、先を読み進めたいという気持ちも起きない本っていうのも珍しい、でもそうだったのよね。
その理由はよくわかりませんが、ああ、でもひとつ気づいたことがあるなぁ。
読み始める前に、ちょっと心が落ち着かない出来事があったんですが、読んだことによって多少心が穏やかになった気がします。部屋の片付けもして、すっきりした中で読んだからかな。あたしの心に落ち着きがなかったから、スプートニクの恋人はすっきりと響かなかったのかもしれません。
昨日の夜から読み進めて、今日の朝になって、ネットの工事がきて、また読み進めてあと残りが少なくなった所で車に乗り込んで、でかける。
美味しいと有名らしいパン屋さん(ほとんど売り切れていたよ)でパンを4つと、通勤途中で見つけた看板を頼りに、明日の為に一つだけケーキを買って帰ってきました。
家について窓を前回にして、ランチにサラダとそのパンを1/2個食べて、アイスコーヒーを飲んで、本を読み終わって今これを書いています。
悪くない休日だわ。これから、キッチンに立って、久しぶりにコーンスープを作ろう。会社から鶏3羽分を貰ってきていたので(冷凍庫に眠ってます)、その子達から美味しいスープを作ってあげようと思います。
今日の写真:
アラムナイの友人宅で一枚。民族系の服を着せてもらいました。